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自律訓練法について

自律訓練法は、1930年頃にドイツの精神科医シュルツによって開発された心身の自己調整法です。日本では1952年に導入され、現在では医療・教育・産業・スポーツなどの領域で広く普及し活用されています。

自己催眠状態を作ることによって自律神経の乱れを調整し、リラックス状態にするものです。緊張状態を高める交感神経とそれを調整する副交感神経のバランスの崩れを改善することができます。

自律訓練法の有効性

たとえば、何か気になることがあるときに、「とらわれ」の心理に陥ることがあります。気にしてはいけないと思っているとなおさら気になってしまう、それが「とらわれ」の心理です。気分を変えようといろいろと試みてもうまくいかないときに、自律訓練法を活用すると、特に高い効果をもたらします。

不安に対処するための薬を使っている人は、自律訓練法を併用することで薬を減らすことができます。薬の副作用がつらい人、薬が嫌いな人、出産を予定している人などにも自律訓練法をおすすめできます。また、病気や薬に関係なく、積極的リラクゼーションテクニックとして有効活用している人も増えています。

自律訓練法は、心身をリラックスさせる方法ですので、就寝前におこなえば寝付きがよくなり、試験の待ち時間におこなえば落ち着きます。